<白内障手術> 私の経験を纏めました。2023.10.23
老眼鏡の度数も進み、新聞を読むときは度数の強いレンズ、運転は度数の弱いレンズ、遠近両用メガネが必須で、それも
老眼の進行共に数年ごとに視力に合致したメガネが必要。
メガネの煩わしさ、鼻の上の眼鏡抑え痕、更にサッカーで裸眼ではボールが見辛く、そのせいで・・・とは言わないが良く見えたいし、
其のためには専用のスポーツメガネ?コンタクトレンズ?
結局、白内障の症状(見えずらさ、色相変化)は全くないが、何れ高齢が進めばその症状も出るだろうし、いっその事手術で快適な視野を確保しよう!!
周りの人の経験者の情報では、手術は簡単、結果も問題なし、の声が殆どというか異議は全く聞こえない。
ネットで調べても、この医療技術はしっかり進歩していて、経験も十分に積まれているとの事。安心して臨めるだろう。
白内障手術の現状は2種類の方式があり、一方は保険対応可、一方は全額自費清算。(この時点で、技術の過渡期であることを認識すべきだったが)
<白内障手術の種類と概要>
ネット上に、沢山の情報があります。如何に要点を纏めます。
白内障手術とは水晶体(レンズに相当)を破壊取り出して、人工眼内レンズに交換するものです、其のレンズには以下の2種類があり、患者が選定できます。
・固定焦点レンズ :一般的に行われている方式であり、遠距離のみにあった焦点のレンズを組み込む。近距離は従来のようにメガネで矯正する。
健康保険対応で凡そ両目で3万円ほど。
・多焦点レンズ :遠距離、中距離、近距離等焦点位置が多数設定されているレンズ。沢山開発中のようで、イスラエルや西欧のメーカーが多い。
片目20万〜100万円、全額自費。
<私の白内障手術>
・第1回目手術
多焦点レンズ(Johnson & Johnson Surgical Vision 米国)使用。@67.5万/両眼
2023.3月片目づつ2週に分けて、レンズ入れ替え手術実施。手術自体は大過なく完了したようだ。目中血だらけ、で大きな眼帯で帰宅。
左目は数日から見えるようになるが、右目は0.3程度か?
1か月過ぎても、近くは左目で字が読める、右目は大きな文字のみ。遠くはぼんやり。
3か月後も殆ど変わらず、
右目は元々の乱視がレンズで矯正出来ていないのか?
・第2回目手術
”乱視矯正はレンズがピッタリ合わない場合がある、角膜にエキシマレーザーを照射して屈折度数を変えるタッチアップ手術(PRK)があり”との
事前アナウンス通りそのPRK手術を実施。
2023.7.25両眼1日完了。約30万円/両眼
その結果、3か月後。左目 :裸眼 0.8 矯正1.2 右目 :裸眼 0.8 矯正1.0
感覚的には近くの字が読めることは改善。遠くはピンボケ悪化。右目の乱視は以前と全く変わらず。
<考察>
・術後結果について
近距離:遠近両用の老眼眼鏡が無いと新聞TVも観れなかったものが、略支障なく行える、右目の乱視もあまり気にならな く効果あり。
但し、より詳細に見ようとしたり、薄暗かったりすると、メガネが欲しくなる。
中距離:1mを超えると見えにくい、0.8以下?TVも文字を読むのは困難。右目の乱視が顕著になり、多重に見える。
10m程も殆ど変わらず、人の顔識別、車の運転は支障が残る。
遠距離:左目は程よく見える。右目は乱視影響で多重に見え、判別できない。
夜間の受光がハロー現象、グレア現象が激しいが納得はしている。
総じて、改善効果ありと評価できるか? 老眼鏡?乱視が乱視だけになった。近くのより詳細は拡大鏡、乱視は矯正眼鏡を検討か?
・手術への私見
1.結局、iolの選定で乱視対応の最適SPECに処方されていなかったのか?
角膜が負の球面収差を持つ場合はかえって球面収差の絶対値を増加させる逆効果を生むことがある。非球面IOLは適応外、球面IOLの適応となる。
”とある。
事前の角膜球面収差データからの多焦点レンズ採用がそもそも不適切だったのか?
術前も術後も乱視は同様なレベルと感じられる。寧ろ悪化?
出術による角膜への影響、其の回復は異常なかったようで、寧ろ自己回復で元通り乱視の歪み分も回復したようだが。
2.PRK手術について
・術前説明で”眼球に手を加えると眼球の形が変化し、乱視の発生があり得る。追加のエキシマレーザーを角膜に照射し屈折度数を変える
屈折矯正出術(PRK手術)がある。”と聞かされている。
・結果は術前と変わらず、乱視は治らず。
角膜表面の手当が適切だったか?乱視要因はIOLのミスマッチだったとすれば、効果無い筈。
或いは、角膜表面の処理では形状の適正化が一時的で自己回復で元に戻ったりしないの?
術後3か月での、角膜表面の状態が術前と比較して改善されているのか?自己回復で戻っているのか?確認したい所だ。
しかし、レーシックやPRK手術による角膜手術が多用されていることは、やはり効果があるのだろうが。
3.白内障手術について
・人間の体も、機械と同じように、具合の悪い部品や壊れた部品を交換して機能回復が出来るようになった。
部品の開発も然ることながら、検査技術や検査装置が完備し、不具合の状態がかなりの精度で定量観察できている。
対応できる部品の種類やその品質も画期的に向上している。
目の中のレンズを交換すれば又同じように見える。素晴らしい技術の進歩で感激する。
・レンズ交換の際は医師が、患者の現状を如何に正確に把握し、最適は部品の選択が最大の仕事になるようだ。
手術自体はその標準化も進み、熟度にあまり依存しなくなりそうだ。
・今回の手術を通して感じたのは、以上のように技術の進歩があり、周りの評判も安心できるようが状態であり、それを過信し過ぎたこと。
やはり誰もが何時でも100%旨く行くわけではなく、事前調査と学習で十分に理解したうえで、医師を選び詳細に亘って説明を受け、
しっかり納得して進めることが必須であった。