<定年を迎える貴方へのアドバイス> 

10年前の4月、私は長年のサラリーマン生活に終止符を打ちました。
辛い毎日の通勤、会社組織の渦にもまれ、老兵への期待も無く、残り日数を数えて仕事への意欲も萎え、兎に角早く夢の定年を
迎えたい!今をこの現実を早く脱却したい!第2の人生を華やかにスタートしたい。そんな日々を過ごした終盤でした。

1)60歳(定年後)からの人生は長い!!
  サラリーマン時の様々な束縛から解放された分、誰の拘束も命令も指示もない。自由に人生を選べると言うことは、全部自分
  が決めないといけないと言うこと。指示待ち人生を送った身には辛い境遇になってしまいます。
   まだまだ元気です、肉体的にもはつらつ、精神的にも充実しています。会社内では新陳代謝が必要で、高齢者を雇うよりは若
  手を起用する方が好都合ですから、定年を機に退社させますが、本人は本人の意思とは逆に至って健康、十分に社会に貢献で
  きるし、世の中の為に大いに役立たなければならないのです。まだまだ、働かざる者食うべからずです。
  つまり、一時の再雇用での継続で数年の働き、では全くの不足で、もっともっと70歳以上まで隠居はさせて貰えません。
  お金の為ではありません、暮らせる位のお金は年金で賄えるでしょうし、蓄えもある。
  しかし、”働き”続けなければ、生き続けられないのです。自分の体が、自分の気持ちが働きを求めるのです。
   働いて高い収入を得る必要は無いのですが、何もしない毎日を健康で元気な人間は過ごせないのです。
  毎日、旅行や登山、スポーツで悠々自適な生活を過ごすには、相当な勇気と強い意思やそのポリシーが必要なのです。

2)やはり仕事を続けることになります!!
  手っ取り早くは、大好きな事がやれる仕事を続ける事です。その大好きな事、サラリーマンで過ごした辛い毎日を送るのでは
  無く、何よりも好きだ!此れをやっていれば無常の喜びである。こんな事をやり続ければ

3)大好きな趣味、道楽、を探すことです!!
  個人でトコトン深入りするか、沢山の人と交流を得ながら、自己研磨するか。チームでのスポーツで地域の仲間と長い人生共にす
  るか、兎に角自分が飽きない楽しみを身につけましょう。

  4)画家、作家、音楽家、探検家、医者、建築家、土木家、スポーツマン、農業、漁業、報酬が目的ではありません、大幅な出費
  にさえならなければ、豊かな人生を送るためには最高の活動になるでしょう。
 
5)第2の人生の準備は、現役で最大のパフォーマンスの時から着手する。
  サッカーの本田は、彼が最も活躍し世界中で注目を浴びているとき、その名声をバックに将来のビジョンを描いて、下地つくりを
  開始したそうです。サッカー後進国での本田スクールの基礎を築き、沢山の国や地域でのサッカー文化の育成に尽力しているようです。
  正に我々サラリーマンも全く一緒です、いやそれ以上に自分の最大の知名度の時、最もパフォーマンスを上げている時にその自分
  を最大にアピールする必要があります。準備は50代から、緻密な計画が必要という事です。先ず、第2の人生のビジョンを明確に
  描くことからが第1歩です。

   2016.5.27記 2020.5.20掲載



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